療養のために田舎の実家で暮らしていた時にコンビニのアルバイトをやってみた。結果としては2週間ほどで辞めてしまったわけだけど、田舎の更にコンビニバイトはいわゆる社会の底辺(高校中退、通信制高校、大学中退、田舎のおばちゃん)が集まっていてなかなかおもしろくはあった。

まず、入って何度目かで遭遇した深夜シフト担当の女(バツイチ子持ち)が、俺からの挨拶がなかったということを理由に担当指導者のおばちゃんにチクリ、味方に付けた上で俺の元へやってきて放った言葉が「勉強ができるからって偉いってわけじゃねえんだよ。挨拶するかしないかに関係ねえから」。低学歴の人間によく見られる高学歴(俺の場合は大学卒業してないけどね)の人間に対する屈折した劣等感が炸裂して笑いそうになったが、とりあえず謝ってみた。それでも不機嫌さを隠すことすらできておらず、動物レベルの自制心しか持ち合わせていないようだった。過去に大卒の人間から馬鹿にされた逆恨みで俺にあたってきたんだろうけど、心底うんざりした。そもそも俺は挨拶をしていたからである。

また、新入りの俺についていた指導担当のおばちゃんもなかなかにしんどかった。通信制高校に通う自分の息子にもコンビニでバイトをさせていて、平日の日中にもずっとアルバイトで小銭を稼いでいる。社会経験のために少しアルバイトをするのは高校生にとって良い経験になるけど、通信制高校で学校に通う必要がないからといってフルタイムでシフトを詰め込むのはどう考えても学習の機会を削いでいるし、親として信じられなかった。まあ、世間的な基準で裁いてしまえば通信に通ってる時点で勉強もできないし色々なことにやる気がそもそもないんだろうから、人生終わっている、ということになるんだろうけど、俺も不登校から留学したので世間の価値判断からは離れたところで切磋琢磨することで、自分の価値をあげることはできるということを知っている。とにかくそういったことを何も考えずに脳天気に自分の子供から学習の機会を奪っているこのおばちゃんは本当に頭の中が空っぽに違いない。極めつけのセリフとして「A(おばはんの息子)は釣りも好きだからコンビニがなくなっても生きていける」と自信満々に公言していたこともメモとして残しておく。コンビニがなくなる状況というのが意味不明だし、震災なんかであれば様々な援助もあるからサヴァイヴァル生活をする必要はないだろう。そもそも、そんな仮想の状況を考えて悦に入る前に、現実の社会に適応するための学歴や知識、技能、経験を持っていない自分の息子のことを案じろよ、と率直に思う。

「低学歴の世界」という有名な雑記があるわけだけど、俺自身も低学歴の世界で育ってきたので、そこに書かれていることが実感レベルでとてもよく分かる。インターネットで情報がこれだけ自由に探せる時代になっても低学歴は存在するし、その階層に巣食う人間たちの知能は底抜けに終わっていることを我々は肝に銘じなければいけない。