アメリカのひきこもりから見るコミュニケーション不全

コミュニケーション不全はグローバル

意図的にコミュニケーション障害ではなくて、コミュニケーション不全という言葉を使っていく。
日本国内だけに注意を払っていると外国人のひきこもりを意識することがないけれど、確かに存在する。
米国在住アメリカ人のひきこもりとコミュニケーションを取る機会を作った。対面ではなく、ネットを介して、だ。
内面を拗らせていて、そもそも話をすること自体がとても難しいということが分かった。
大体の特徴を列挙すると

    1. 素朴な共感ができない
    2. 普遍的な真理があり、物事はそれに従って動かなければならないと思っている
    3. その真理は内省的かつ独善的である
    4. 自分から話題をふることができない
    5. 与えられた話題に対してネガティブな反応をする
    6. 現実社会での経験が少ない
    7. 自分が優れていて、物事をよく知っていると思っている
    8. 人が価値を置くものに対して興味を持たない(交友関係、家族、キャリア、お金、性的経験等)

少し前の日本語で表すと「真面目系クズ」。
注目しないといけないのは、上に挙げた特徴は日本のひきこもりにも多く見られる、ということ。
そもそもがコミュニケーション不全に陥った人間がひきこもりになるから共通項が多いのは自然ではある。
これは実は俺にとっては福音で、なぜかというと製作中のサービスは非リア充層(そこにはひきこもりが含まれる)をグローバルに対象としたものであるからだ。
コミュニケーション不全に共通して見いだせるコミュニケーション回路をひとつのシステムとして実装することによって地理的普遍性、もしかすると時間的普遍性まで伴って作り上げることができることは大きな励みになる。

アメリカのひきこもりと話して面白かったところ

インターネットに巣食うニートひきこもりの人間は少し立ち入った話をするをしたり、自分の感覚に共感してもらえない(他者に共感を示さないのに共感してもらえるはずはないんだけど)と罵詈雑言を吐いて音信不通に持ち込んでくることが多い。今回のアメリカのひきこもりのアメリカらしいところは、共感能力を持っていない代わりに、稚拙とはいえ議論をする姿勢を持っている点に尽きる。
アメリカンヒッキー曰く、「俺はこの世界に何の興味関心もない。生きていても死んでいても。家族の元を離れて外でホームレスになって野垂れ死んでも別構わない。就職したこともセックスの経験もないけど、お金は要らないし女にも興味はない。俺は何も要らないんだ。家を出ると親が心配して騒ぎ出すからあいつらのために仕方なく家に留まっていてやっている。あいつらのお願いに応えてやっているだけだから感謝をする筋合いもない。とにかく、俺は何にも興味はないし、いつ死んでも良いと思っている。ひきこもっているのはそれが一番ノイズが少ない生活スタイルだからだ」ということらしい。
ひきこもりに加えてニート精神も万国共通の感がある。甘ったれた糞野郎と馬鹿にしたり罵ることは簡単だけど、俺はこういった人間こそをなんとかしたいと本気で思っている。

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